富山県水墨美術館 追悼 岩崎巴人展
 この展覧会は、平成22年5月に惜しまれながら世を去った、岩崎巴人氏の画業を偲ぶ追悼展と して開催します。
 巴人氏は、大正6(1917)年東京都新宿区に生まれました。幼少の頃から、姉の嫁ぎ先である富山を訪れて以来、富山とのかかわりは深く、亡くなるまで 続きました。昭和6(1931)年川端画学校夜間部に入学し、日本画を専攻したのち小林古径に入門。13(1938)年の再興第25回日本美術院展に 《芝》で入選し、横山大観から高い評価を得ます。16(1941)年に応召し、復員後に一時期母親の疎開先である富山に逗留しています。
 その後、従軍経験や戦争で荒廃した国土の様子に衝撃を受けたことから、25(1950)年に院展を脱退し、自分が描くべき絵とは何かを求めます。33 (1958)年に谷口山郷、長崎莫人らと「日本表現派」を結成し、43(1968)年に脱退するまで数々の秀作を出品しました。
 その後、インド巡礼の旅を経て52(1977)年には僧籍に入り、絵を描くことと求道の精神を一体化させた異色の活動を展開し、その旺盛な制作意欲は最 後まで衰えることがありませんでした。
 本展では、巴人氏と本県のかかわりのなかから生まれた作品を中心に紹介し、故人の画業を偲びます。また、これまで公開されたことがない、松本清張の新聞 連載「清張通史」の挿絵原画を展示するなど、巴人氏の画業の知られざる側面も紹介します。

※岩崎巴人の「崎」は右上のつくりが「立」です。
 
ずはん「きょくじつりきしょうはとうのず」
「旭日力松波濤之圖」 遊鯉庵蔵

 

ずはん「しゅんきんちんかず(しゅんほうず)」
「春禽椿花図(春訪図)」 宮成正蔵
 
ずはん「ずきさんごごうあんりょうかんそんどう(あしをのばすりょうかんず)」
「図歸山五合庵良寛村童(脚を伸ばす良寛図)」
遊鯉庵蔵

 

ずはん「きょくじつしょうかくず」
「旭日松鶴図」 平成13(2001)年

 

ずはん「りゅうず」
「龍図」 平成10(1998)年 英礼コレク ション蔵


ずはん「かんざんじゅうとくず」
「寒山拾得図」 遊鯉庵蔵

 

ずはん「ばけものひゃっきやぎょうず」
「バケモノ百鬼夜行図」 昭和44(1969) 年 東京国立近代美術館蔵

 

 
※掲載図版の無断転用・転載を禁じます。
 
 
会期 2月10日(金曜)〜3月20日(火曜・祝日)
   
休館日 月曜日
   
開館時間 午前 9時30分 から 午後 5時 まで(入室は 午後 4時30分 まで)
   
観覧料 〈当日〉
一般 700円(550円)、大学生 500円(380円)
〈前売〉
一般のみ 550円
※( )内は20人以上の団体料金
  ※この料金で常設展も観覧できます。
※小学校・中学校・高校等の児童・生徒及びこれらに準ずる方、各種障害者手帳をお持ちの方は観覧無料です。
   
主催 富山県水墨美術館、北日本新聞社、チューリップテレビ
   
お問合せ 富山県水墨美術館 〒930-0887 富山市五福777番地
  Tel.076-431-3719 Fax.076-431- 3720
   

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