院展を築いた4人の巨匠 大観 春草 観山 武山
前期:2004年8月27日(金曜)〜9月12日(日曜)
後期:2004年9月14日(火曜)〜9月26日(日曜)

明治に入り、急激に西洋文化の流入が進むなか、日本画の近代化に心血を注いだ岡倉天心は、明治31(1898)年、36歳の若さで東京美術学校校長を辞し、同志や弟子たちと美術団体「日本美術院」を設立しました。しかし、30年代後半、大きな情熱を傾けた日本美術院の運動が行き詰まったため、39年に天心は、再建を期して第一部(絵画)を茨城県北茨木市の太平洋に臨む景勝地、五浦(いづら)に移転します。そして天心に従った横山大観、菱田春草、下村観山、木村武山の4人は、家族を伴ってこの地に移住し、新日本画運動の回生をはかるべく新しい日本画の創造に邁進しました。
五浦の日本美術院研究所では、4人が一列に並び制作に励み、とくに大観と春草は自分たちの生み出した新描法「朦朧体(もうろうたい)」の改良に努力します。こうして天心の指導のもと、五浦での研鑽によって生まれた作品は、文部省美術展覧会などで高い評価を得て、近代日本画の歴史に残る名作となり、その成果は天心の死の翌年に再興された日本美術院で大きく花開くことになります。
そして、日本画の近代化を推し進めた彼らの精神は、次代の優れた新鋭たちに脈々と受け継がれ、日本美術院は今日まで日本画壇における重要な一翼を担い続けています。
本展では、新しい美の推進者だった4巨匠の代表作や秀作を、前期・後期にわけて一堂に展覧し、日本画の革新に燃えた彼らが近代日本画史に果たした役割を検証するとともに、その軌跡をたどります。
 
よこやまたいかん ずはん「とうせいせつ」
横山大観「陶靖節」大正8年(1919)水野美術館蔵

よこやまたいかん ずはん「とうせいせつ」
横山大観「陶靖節」大正8年(1919)水野美術館蔵

きむらぶざん ずはん「じゅういちめんかんのん」
ひしだしゅんそう ずはん「しか」
よこやまたいかん ずはん「たてやまえんぼう」
木村武山「十一面観音」
昭和初期
菱田春草「鹿」
明治42年(1909)
豊田市美術館蔵
横山大観「立山遠望」
明治35年(1902)
富山県水墨美術館蔵

よこやまたいかん ずはん「むが」

しもむらかんざん ずはん「びじんかんおう」
横山大観「無我」
明治30年(1897)
水野美術館蔵
※9月12日まで展示

下村観山「美人観桜」
明治33年(1900)
佐久市立近代美術館蔵

きむらぶさん ずはん「あぼうごうか」
ひしだしゅんそう ずはん「ゆきのやま」
木村武山「阿房劫火」
明治40年(1907)
茨城県近代美術館蔵
菱田春草「雪の山」
明治42年頃(1909)
滋賀県立近代美術館蔵

しもむらかんざん ずはん「う」
下村観山「鵜」大正5年頃(1916)両備しょう(※)園記念財団蔵 ※木ヘンに聖
 
※掲載図版の無断転用・転載を禁じます。
 
 
会期 前期:2004年8月27日(金曜)〜9月12日(日曜)
  後期:2004年9月14日(火曜)〜9月26日(日曜)
  ※前期、後期で展示替えをいたします。
   
開館時間 午前9時30分から午後5時まで(入室は午後4時30分まで)
   
休館日

月曜日(ただし8月30日・9月20日は開館)、9月21日(火曜)、24日(金曜)

   
観覧料 [当日]
一般 1,000円(団体800円)
高大生700円(団体500円)
小中生300円(団体200円)
[前売り]
一般800円 ※前売券の販売は会期前日までです。
  ※団体料金は20人以上の場合。
※この料金で常設展も観覧できます。
※小学生・中学生・高校生、盲・ろう・養護学校の児童・生徒による土曜・日曜・祝日の観覧や、教育活動としての観覧は無料です。
   
主催 「院展を築いた4人の巨匠」実行委員会(富山県水墨美術館・富山テレビ放送)
   
共催 北日本新聞社
   
後援 富山エフエム放送
   
協賛

(株)北陸カード、牛島屋、五万石、とうざわ印刷工芸(株)

   
問合せ 富山県水墨美術館 〒930-0887 富山市五福777番地
  Tel.076-431-3719 Fax.076-431-3720
   

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