闇 の 道

 天界を出て現実の世界へ回帰する道が闇の道です。立山曼荼羅における闇の道の位置付けは
布橋灌頂会であり、立山登拝の擬似体験となっています。また立山の修験道のように身体を酷使
する行と胎内復帰の場でもあります。
                           天界との連続性からは、人間界に戻ることのない悟
りの世界、闇の道内部すなわち禅定者の道としての天至界、天
界と、この闇の道は直接につながる関係にはありま
せん。しかし俗世にある我々が到達する可能性とし
てイメージする極楽の世界では、喜びや楽しみが過
ぎると苦痛に変わり、天子天女でさえも衰退し、人間
界、果ては地獄へすら落下していくといわれています。
闇の道はその戒めの道、すなわち墜落の道をイメー
ジしています。このような歴史的な考えを闇の道に重
ね合せ、五大、地水火風空と、触覚を中心とする五
感のプログラムによって空間を構成しています。








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