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 布橋  ぬのはし

布橋


 芦峅寺閻魔堂を下りた所にうば堂川があります。
 このうば堂川を 境に手前を俗界(地界)、向こうを聖界(天界)といい、この両岸に架かる橋を「天の浮橋」といいました。この橋は、また、橋渡りの儀式の時に白い布が敷か れたので 「布橋」とも呼ばれました。
この「天の浮橋」(「布橋」)は、高野山一の橋(無 明の橋)、日光東照宮の神橋と共に日本三霊橋と称されていました。

 橋の構造の由来については、衆徒が廻国巡行の際に行った立山曼荼羅の絵解きの中で次のように伝えられてきました。

 「天の浮橋と申すは、橋の長さ25間、これ二十五菩薩を表し奉るなり。高さ13間あり、十三仏と仰ぎ奉るなり。桁の数は48本にして、阿弥陀如来の四十 八願なり。敷板108枚ありて、百八の煩悩。6個の欄干は、六大無化(むげ)の地蔵菩薩を現じ給うにて。打ち込みましたる釘の数3808本にて、これ尊き 法華経の文字の数にて定め給ふるなり。東岸彼岸の石垣は胎蔵界の曼荼羅に不二の仏界を現わし奉るなり。閻魔の仏堂より明念の御坂を過ぎり、天の浮橋を謹み 通りて、うば堂の 御彼岸に達するまでに御敷き申す御布の数は1360反にて、げにや仏の白道なり」。
 また、橋の裏側には、「立山両大権現の種子、金剛界三十 七の種子、胎蔵界八葉九尊種子曼荼羅」が墨書されていたとも伝わっています。