富山県立近代美術館

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ポスター:プレイバック1980s

2016年10月12日(水曜)から12月28日(水曜)まで

 1981年、富山県立近代美術館は開館しました。当館は開館当初から先鋭的な近現代美術の企画展と同時に、「現代日本のポスター」展や「世界ポスタートリエンナーレトヤマ(IPT)」など、グラフィック・デザインの収集・紹介にも力を入れてきました。
 また、開館からほぼ全ての展覧会ポスターを永井一正氏がてがけています。ひとりのデザイナーが35年もの長期間にわたり美術館の展覧会ポスターを担当することは世界的にも例がなく、当館の重要なアイデンティティのひとつとなってきました。
 今回の展示では、開館当初の展覧会ポスターで開館当初の展覧会ポスターで当館の歩みを辿るとともに、亀倉雄策や田中一光をはじめ、当館で展覧会を開催したり、IPTで審査員を務めたグラフィック・デザイナーたちの作品により、1980年代の日本のポスター文化を振り返ります。  

左上図版:永井一正「富山県立近代美術館開館」1981年

イタリアのデザイン-ポスターと椅子

2016年6月21日(火曜)から10月10日(月曜)まで

 「20世紀の椅子のコレクション」を中心に、当館の所蔵作品を通して、イタリアのデザインの一端を紹介します。人生そのものと芸術が親密な関係にあるイタリア。そこから生まれるデザインは、美しい色彩感覚と個性的な造形が人々の心を捉えるばかりではなく、使い心地の良さも追及されたものです。その背景には、イタリアの人々の古典的・伝統的な要素を現代の生活へと繋ぐ思いと、小規模な工房の手仕事と産業が密接に関わり続けている事があります。
 自由で豊かな雰囲気に満ちたイタリアのデザイン。その萌芽は、大衆性と革新性を求めたファシズム政権下の1930年代、未来派などの前衛的な芸術運動の誕生の中に生まれていました。
 第二次大戦後、荒廃した都市の復興が進められた時代、限られた中でも美しい暮らしを創るべく、1930年代から活躍したジオ・ポンティなどが量産品や建築の領域で優れたデザインを送り出しました。また、発展する産業を背景に、新しい技術・素材を積極的に取り入れたマルコ・ザヌーソや、前衛芸術との関わりのなかでユニークな作品を残したムナーリやカスティリオー二兄弟などが多様性の幅を広げました。
 また、戦前からのミラノ・トリエンナーレの開催やデザイン雑誌を通して、イタリアの創造の発信だけでなく、他国の状況を吸収してきたことも、現在もデザイン王国たる理由でしょう。

20世紀の椅子名作選

2016年3月12日(土曜)から6月19日(日曜)まで

 19世紀まで、椅子は職人によって手作業で一品ずつ制作される「工芸品」でしたが、20世紀に入ると、機械工業の発展や大衆社会の到来により「工業製品」となりました。良質で大量生産可能、かつ美しい椅子の創造こそが20世紀のデザイナーたちの目標となり、様々なデザインの可能性が模索されます。
 第一次大戦後、ドイツの造形学校「バウハウス」が合理性や機能美を追究し、その後の世界のデザインに大きな影響を与えました。第二次大戦後は経済成長著しいアメリカでポップなデザインが席巻し、北欧では伝統的な木の椅子を洗練させる一方、プラスティックなど新素材を使った椅子でデザイン界を牽引します。1970年代に入るとイタリアや日本を中心に、バウハウス的な機能重視・合理主義への反動として、機能や生産性だけではなく、遊び心やオブジェとしての美しさを求めた「ポスト・モダン」のデザインが華やかに時代を彩りました。
 今回は当館の椅子コレクションから、20世紀デザインの歴史に名を刻む、傑作デザイン椅子をダイジェストでご紹介します。

開館時間:9:30-18:00
休館日:毎週月曜・祝翌日
(※当館は2016年12月28日をもって閉館、新築移転し、2017年富山県美術館に生まれ変わります)
〒939-8636
富山市西中野町1-16-12

美術館マスコットキャラクター「ミルゾー」
ミルゾーについて

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