小竹貝塚は低湿地性貝塚であるため、台地上で営まれた集落遺跡では腐ってなくなってしまう有機質の生活道具が大量に出土しました。
イノシシやシカなどの食べられた動物の骨はバラバラに出土しましたが、イヌの骨はそのまま出土していることから、飼われており、死亡すれば埋葬されていたことが分かります。
動物の骨や角・歯などを利用して、髪飾りや牙玉などの装飾品や釣り針・ヤスなどの生活用品を作っていました。
イノシシの子どもである「ウリボウ」と考えられる土製品です。
現時点ではイノシシに関する土製品としては、日本最古のものとなります。
ヒスイの加工品としては日本最古級の資料です。
オオツタノハは伊豆諸島南部(静岡県)と薩南諸島(鹿児島県)でしか採れない貝で、縄文時代としては初めて日本海側で確認されました。当時の交易の広さがうかがえます。