更新日:2021年2月24日

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くらしの安心情報第124号

くらしの安心情報第124号
くらしの安心ネットとやま
平成29年1月12日

目次

  • くらしの安心情報(PDFファイルで添付等)
    • 『高齢の母が、仮設店舗に通って、お得な日用品などを買い、最近、高額な絨毯(じゅうたん)を購入させられた。今後も次々と購入させられないか心配なのですが…。』
      (情報ファイルNo.174)情報ファイルNo.174(PDF:114KB)
  • 製品等の安全・安心情報
    • 照明器具が関係する火災が起きています。蛍光灯照明を長く使っていないか、白熱灯照明の周りに燃えやすい物がないか確認しましょう

製品等の安全・安心情報

照明器具が関係する火災が起きています。蛍光灯照明を長く使っていないか、白熱灯照明の周りに燃えやすい物がないか確認しましょう

照明器具は私たちの暮らしに欠かせない身近な製品ですが、その一方で、照明器具による火災が毎年発生しています。年末の大掃除の時期に、今一度、照明器具使用時や、取り替え時の気をつけるポイントを確認し、事故を未然に防ぎましょう。
NITE(ナイト)が収集した照明器具に関係する製品事故件数(※1)は、平成23年度~平成27年度までの5年間に合計420件(※2)(蛍光灯(※3)照明244件、白熱灯(※3)照明100件、LED(※3)照明75件など)ありました。照明器具の事故では人的被害は少ないものの、火災を伴う事故は5年間で160件発生しており、平成27年度では64件中約6割(39件)が火災を伴っています。事故の原因は、蛍光灯照明では長期間(10年以上)使用したことによる経年劣化の事故が、白熱灯照明では可燃物が接触したことによる火災が多く発生しているため、注意が必要です。

主な事故事例と注意事項

  • 約29年間使用した蛍光灯照明を、点けたまま就寝していたところ、製品を焼損する火災が発生した。(平成27年8月、三重県、90歳以上・女性、拡大被害)
    ⇒蛍光灯照明を長期間使用すると、器具の安定器が経年劣化し、破損や発煙、発火するおそれがあります。10年以上使用している蛍光灯照明は、販売店などに依頼して異常がないか確認してください。また、使用していて照明が明滅する、急に消える、異常な音がするなど異常がある場合は新しい製品に交換してください。
  • 自宅のウッドデッキに白熱灯照明(センサーライト・ハロゲンランプ)を取り付けて使用していたところ、近くにあった洗濯物が風に煽られるなどしてライトに被さったため、センサーが感知して点灯し、ハロゲンランプの熱で洗濯物が発火し、周辺を焼損した。(平成26年6月、静岡県、年齢性別不明、拡大被害)
    ⇒白熱灯照明の近くに可燃物(草木なども含む)を置いたり、器具や電球を布や紙等で覆ったりしないでください。白熱灯照明は照明器具の中でもたくさんの熱を発する照明のため、可燃物が近くにあったり、器具や電球を布等で覆ったりすると、火災事故につながりますので、注意してください。
    ※平成28年の11月にアートイベントで、木製の展示物を照らすために白熱電球の投光器を使用し、展示物が全焼する火災が発生しました。白熱灯照明は高熱になる(※4)ことを意識して使用してください。
  • 60Wレフランプ(※5)専用のダウンライトに90Wの白熱電球を取り付けて使用したところ、金属製本体が過熱され、ダウンライト及び周辺を焼損する火災が発生した。(平成26年2月、福岡県、40歳代・男性、拡大被害)
    ⇒天井に埋め込むダウンライトでは、放熱が妨げられるため、レフランプ専用の製品があります。また各照明器具では、使用できるランプの種類(白熱電球、蛍光ランプ、LEDランプなど)やワット数(消費電力の大きさ)が決められています。必ず各照明器具に適合したランプを使用してください。

(※1)消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故(ヒヤリハット情報(被害なし)を含む)。
(※2)平成28年12月1日現在、重複、対象外情報を除いた事故発生件数。
(※3)使用するランプの種類によって蛍光灯照明(放電灯を含む)、白熱灯照明、LED照明と分類。

  • 蛍光灯…放電で発生する紫外線を蛍光体に当てて可視光線に変換する光源。本資料では放電灯も含めている。点灯方式には、点灯管(グロースタータなど)を用いるスタータ方式、始動補助装置を用いてスイッチを入れると即座に点灯するラピッドスタート方式、インバータ回路を用いる高周波点灯専用(インバータ)方式が用いられる。(NITE「説明資料」別紙3参照。)
  • 白熱灯…ガラス球内のフィラメント(抵抗体)に電流を流して発光させる光源。
    その原理上、発熱量が多く、エネルギー効率が悪いという特徴を持つ。使用する電球として、不活性ガスのみを封入した白熱電球の他に、ハロゲンガスを封入したハロゲンランプもある。
  • LED…発光ダイオード(light emitting diode)の略。電圧を加えた際に発光する半導体素子であり、1990年代に青色LEDが発明され蛍光体と組み合わせることで照明用として利用できる白色光源が実現し、以降日常生活における光源として利用されている。2012年7月施行の改正電気用品安全法において、「エル・イー・ディー・ランプ」及び「エル・イー・ディー・電灯器具」の二品目が特定電気用品以外の電気用品に追加されている。照明器具の中では、低消費電力で長寿命といった長所を持つ。本資料では,携帯型の懐中電灯などの製品も含めている。

(※4)NITE「説明資料」P.13「(参考)投光器を使用したときの周囲の温度上昇について」参照。
(※5)内側半分にアルミを塗布して、光を前方に集中させたランプ。

《問合せ先》
製品安全センター
担当者:穴井、田代
電話:06-6612-2066
FAX:06-6612-1617

お問い合わせ

所属課室:生活環境文化部消費生活センター 

〒930-0805 富山市湊入船町6-7 富山県民共生センター内

電話番号:富山本所 076-432-9233、高岡支所 0766-25-2777

ファックス番号:富山本所 076-431-2631、高岡支所 0766-25-2890

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