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更新日:2021年2月24日
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くらしの安心情報第76号
くらしの安心ネットとやま
平成25年1月10日
歩行型ロータリ除雪機(以下、「除雪機」という。)は、免許なしでだれでも簡便に扱える反面、構造上、雪をかき込むオーガ等が露出しており、使用上の不注意により重傷を負う可能性がある機械です。事故情報データバンク(注1)(2009年9月~2012年11月登録分)によると、除雪機による事故は32件(注2)で、「オーガに巻き込まれる」、「除雪機にひかれる」などの重篤な事故事例が多く、8件が死亡事故でした。また、医療機関ネットワーク(注3)(2010年12月~2012年11月伝送分)では、4件見られます。
こうしたことから、従来より除雪機には様々な安全装置(注4)がつけられていましたが、2004年4月以降に出荷された除雪機には、デッドマンクラッチが標準装備されるようになり、ハンドルから手を離すとオーガ等の回転部が停止する構造となりました。しかし、除雪中は絶えずハンドルを握り続けている必要があり、デッドマンクラッチをひもで固定するなど誤った使い方をすると、作業中に転倒するなどした際に除雪機が停止せず、オーガに巻き込まれたり、ひかれたり、壁に挟まれたりする事故に至ることがあります。
そこで、国民生活センターでは、除雪機に特徴的な事故形態を再現して危険性を検証するとともに、誤った使い方をしないように消費者へ情報提供することとしました。
(注1)事故情報データバンクとは、2009年9月から運用が開始された生命・身体に係る消費生活上の事故情報を関係機関から一元的に集約して提供するシステムで、事故の再発・拡大の防止に資する環境整備の一環として、消費者庁と国民生活センターが連携して、関係機関の協力を得て実施している事業。
(注2)件数は、本案件のため特別に精査したものである。
(注3)医療機関ネットワークとは、2010年12月から運用が開始された消費者庁と国民生活センターとの共同事業で、消費生活において生命又は、身体に被害が生じる事故に遭い医療機関を利用した被害者から、事故の詳細情報を収集するものである。
(注4)除雪機の安全装置には、使用者がハンドルから手を離すとオーガやブロアの回転、走行が停止する機構(デッドマンクラッチ)や、本体と使用者をコードでつなぎ、使用者が除雪機から離れるとコードにつながれたスイッチが切れて停止する機構などが使われている。なお、除雪機安全協議会に加盟する製造事業者の歩行型ロータリ除雪機については、2004年4月出荷分から、デッドマンクラッチを標準装備している。
《問合せ先》
国民生活センター 商品テスト部
電話:042-758-3165
富山県消費生活センターでは「平成25年度富山県消費生活推進リーダー」の募集を行っています。詳しくはホームページ新着情報をご覧ください。
HP:http://www.pref.toyama.jp/branches/1731/1731.htm(富山県消費生活センターのページ)
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