更新日:2023年9月5日

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産業の振興と公害

イタイイタイ病は、同時期に裁判が行われた、水俣病、新潟水俣病、四日市ぜんそくとともに、日本の4大公害病といわれています。

こうした公害は高度経済成長期に注目を集めるようになりましたが、公害問題には、明治期以来の産業振興や戦後復興、経済発展を目指すという社会的背景がありました。

水俣病

[発生地域]
水俣湾(熊本県水俣市)周辺を中心とする八代海沿岸

[原因]
チッソ(株)水俣工場の工場排水に含まれたメチル水銀化合物によって、八代海の魚介類が汚染され、沿岸住民が高濃度のメチル水銀化合物を有する魚介類を食べることで発生

[発生年]
1956(昭和31)年に公式確認された

[症状]
知覚(感覚)障害、運動失調、視野狭窄、眼球運動異常、聴覚障害、平衡機能障害、言語障害、歩行障害など

新潟水俣病

[発生地域]
新潟県阿賀野川流域

[原因]
化学工場で、アセトアルデヒド製造中に副生されたメチル水銀が、また工場で使用されていた無機水銀が河川に排出され、細菌の働きによってメチル化され、魚などに蓄積してそれを長期間食べたことによって発生した

[発生年]
1965(昭和40)年に公式確認された

[症状]
知覚(感覚)障害、運動失調、視野狭窄、眼球運動異常、聴覚障害、平衡機能障害、言語障害、歩行障害など

四日市ぜんそく

[発生地域]
三重県四日市市

[原因]
主に石油化学コンビナートから排出された硫黄酸化物

[発生年]
昭和30年代

[症状]
閉塞性呼吸器疾患肺気腫、ぜんそく性気管支炎、気管支ぜんそく、慢性気管支炎とその続発症状

お問い合わせ

所属課室:厚生部イタイイタイ病資料館 

〒939-8224 富山市友杉151 

電話番号:076-428-0830

ファックス番号:076-428-0833

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