(4)流域(りゅういき)住民の健康を守り、患者(かんじゃ)を救う
ものしりクイズに挑戦
イタイイタイ病の患者さんに見られる症状・・じん臓と骨に障害が出る
- イタイイタイ病は、カドミウムの(慢性(まんせい))中毒により、まず、じん臓障害(ぞうしょうがい)が、次に骨(ほね)の病気(骨軟化症(こつなんかしょう))が起こります。
- 特に、骨については、骨の中がスカスカになったり(骨粗しょう症)、骨がかたくならなくなったり(骨軟化症)して、骨が変形したり、ちょっとしたことですぐに骨が折れてしまいます。
イタイイタイ病の患者さんを助けるために・・「認定」と「健康調査」を実施
- 富山(とやま)県は、法律(ほうりつ)にもとづいてイタイイタイ病の患者さんを認定(にんてい)しています。
- また、神通川流域(じんづうがわりゅういき)でくらす人たちの健康を守るために、毎年、健康調査(ちょうさ)も続けて行っています。
認定のための4つの条件
- (1)カドミウムにひどく汚染された地域に住んでいて、カドミウムを含む食物や水を食べたり飲んだりした経験があること。
- (2)生まれつきのものではなく、大人になってから症状(しょうじょう)がみられるようになったこと。
- (3)尿細管障害(にょうさいかんしょうがい)(じん臓の病状)がみられること。
- (4)骨粗(こつそ)しょう症をともなう骨軟化(こつなんか)症がみられること。
安全な水を確保するために・・水道の普及(ふきゅう)
イタイイタイ病が広がったのは、カドミウムに汚染(おせん)された川(用水)の水を飲んだり、炊事(すいじ)に使ったりしたためでした。昭和30年代後半から40年代にかけて、地元住民の要望を受け、水道が整備(せいび)されました。
