更新日:2021年3月25日

ここから本文です。

(2)イタイイタイ病の発生と被害(ひがい)の実態(じったい)

ものしりクイズに挑戦

神通川流域の農業や漁業の異変(いへん)と神岡鉱山

  • 実り豊(ゆた)かだった神通川(じんづうがわ)の流域(りゅういき)でしたが、明治時代の中ごろからイネの育ちが悪くなることが増(ふ)えはじめました。
  • 大正時代になると、農家の人たちが、イネの実りが悪いのは、神通川(じんづうがわ)上流の神岡鉱山(かみおかこうざん)からの鉱毒が原因(げんいん)ではないかと考え、国や県にうったえはじめました。
  • 漁業団体(だんたい)も、神岡鉱山に対して、鉱山から出される水の改善(かいぜん)を求めました。

不思議な病気も広がる

  • 農業や漁業に被害が出るとともに、神通川流域に原因(げんいん)の分からない不思議な病気に苦しめられる人たちが現(あらわ)れるようになりました。
  • その病気は、はじめは腰(こし)や肩(かた)、ひざなどがいたくなり、さらに病気が進むと、全身のさまざまな部分がひどくいたくなって、ほんの少し、つまずいたりころんだりしただけでも骨折(こっせつ)してしまうというものでした

病気は「イタイイタイ病」と命名された

  • 病気になった人が、みな「イタイ、イタイ」と泣きさけぶので、この病気は「イタイイタイ病」と名付けられ、1955(昭和30)年に初めて新聞で報道(ほうどう)されました。
  • そして、まだ原因が分からなかったため、一度かかると治らない病気として、この地域ではだれからもおそれられるようになりました。

骨折したり動けなくなったりした人がたくさんいたのね

はじめて「イタイイタイ病」を伝えた新聞記事
『富山新聞』1955(昭和30)年8月4日

お問い合わせ

所属課室:厚生部イタイイタイ病資料館 

〒939-8224 富山市友杉151 

電話番号:076-428-0830

ファックス番号:076-428-0833

関連情報

 

このページに知りたい情報がない場合は

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?