ごあいさつ

富山県知事 石井隆一

 日本の四大公害病の一つと言われるイタイイタイ病は、大正時代頃から富山県の神通川流域で発生し、患者やその家族、 地元住民等に深刻な影響を及ぼしてきましたが、被害者団体、原因企業、行政など関係者のたゆまぬ努力によって、今日まで多くの困難を克服してきました。 

 一方、長い年月の経過とともに、関係資料の散逸や関係者の高齢化に伴う風化が懸念されるようになったため、 平成21年6月に、有識者や関係団体の代表からなる「イタイイタイ病関係資料継承検討会」を設置し、関係資料の継承のあり方などについて議論を重ねていただきました。 

 そして、検討会の報告等をふまえ、平成24年4月に、この「富山県立イタイイタイ病資料館」を開館したところです。

 資料館の整備にあたり、ご協力いただきました地元住民の皆様をはじめ関係の皆様方に厚くお礼申しあげます。
 この資料館は、子どもたちをはじめ国内外の幅広い年代の人々が「イタイイタイ病の恐ろしさ」を知り、「克服の歴史」を学ぶとともに、 県民一人ひとりが「環境と健康を大切にするライフスタイルの確立や地域づくり」に取り組むことをめざす未来指向型の資料館です。
 具体的には、次代を担う子どもたちにも興味や関心をもって学んでもらえるよう、イタイイタイ病を時間の流れに沿って、ジオラマ、絵本、映像などを組み合わせ、 わかりやすく解説するとともに、環境の保全と創造に向け、先進的な取組みを進めてきている本県の最新の環境施策などを紹介する展示室を設けています。 また、イタイイタイ病についてより理解を深めていただくため、語り部による講話や副読本の作成・配布なども行っています。 さらに、このホームページにおいて、イタイイタイ病や資料館に関する様々な情報を、多言語により国内外へ積極的に発信してまいります。

 イタイイタイ病が二度と繰り返されることのないよう、一人でも多くの方々に環境と健康の大切さを再認識していただきたいと思います。

 皆様のご来館をお待ちしています。


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