当センターは、本県の薬業の振興と県民の保健衛生の向上に資するための調査・研究を行っています。調査・研究を行うにあたっては、所員の個の力を大切にしながら、個の力を線で結び、さらに、面として機能できる研究体制の構築に取り組んでいます。
また、産学官の連携を一層深め、共同研究を推進するとともに、競争的研究資金の獲得に努めています。
主な調査・研究概要
1.県費等によるもの
- バイオ医薬品の特性解析
- 製剤開発に関する研究
- 連続生産方式による医薬品製造法の検討
- 飲みやすさに配慮した漢方チュアブル錠の開発
- 飲みやすい小児用ミニタブレットの開発
- 医薬品の品質評価等に関する研究
- 後発医薬品の品質評価事業(厚生労働省委託事業)
- 県内医薬品製造業者の分析データ信頼性確保事業
- ICP-MSを活用した医薬品の品質管理への応用
- 質量分析計を活用した医薬品中のニトロソアミン不純物の分析
- 改訂単味生薬製剤承認基準及び公的規格の原案策定による新製品開発支援について
- 富山シャクヤクのブランド化推進事業
- 白樺成分ベツリンのがん免疫抑制解除作用に基づく創薬研究
2.「くすりのシリコンバレーTOYAMA」創造コンソーシアム研究開発事業
- 小児や高齢者が服用しやすいミニタブレット製剤の開発
〜高精度でかつ機能性の高いミニタブレット用杵臼の開発〜
- 経鼻投与ワクチンの実用化とウイルス感染予防に向けた研究(高齢者に有効なワクチンの開発)
- 免疫代謝の調節による生活習慣病の予防研究(イソリクイリチゲニンと関連物質による糖尿病予防効果)
3.競争的外部資金等を活用したもの
(1)科学研究費助成事業(日本学術振興会)
- 腸内細菌とIL-5産生細胞のクロストークに着目した、大腸の恒常性維持機構の解明
- 細胞膜小胞の作製とドラッグデリバリー担体としての利用
- 自然免疫シグナルTRIF経路を介した視床下部炎症による摂食調節異常機構の解析
- AAV中和抗体を回避する試み:脳内への遺伝子導入を繰り返し可能にする技術の開発
- 抗NLRP3インフラマソーム・抗線維化作用を併せ持つ天然物を活用した薬剤開発
- オルガネラコンタクトの破綻およびストレス応答にともなうリピドームの変動解析
- IL-5を起点とした非IgE依存的アレルギー性鼻炎発症機序の解明
(2)その他の研究補助金
- 視床下部炎症により摂食調節異常を誘導する免疫分子の同定
- 薬用作物の国内生産拡大に向けた技術の開発
−本州以南におけるトウキ及びミシマサイコの栽培適性の解明と持続的栽培技術の開発−
- 薬用にも使える高品質ハトムギの品種開発とウルチ性遺伝資源の混入対策の実証
- 神経変性疾患病因遺伝子CHCHD2の機能解明に向けた遺伝学的研究