富山県心の健康センター
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こころの健康ミニ講座
 
  うつ病(2)
 今回は、うつ病の治療について述べます。
 うつ病の治療の基本は、休養、薬物療法、精神療法です。

(1) 休養

病気になったら休むのが第一です。うつ病では心身ともにエネルギーが低下しているので 休んでエネルギーを蓄えることが大切です。しかし、うつ病の方は、元来、真面目で休むことに罪悪感すら覚える人が多く、折角、会社を休んでも、山登りに 行って体を鍛えようとする方までいます。休み方がわからず、何もしないで、ぼーっとすることができないようです。休むことを仕事と考え、休むことに専念し ましょう。

(2) 薬物療法

  主に抗うつ薬を使います。現在、わが国では16種類の抗うつ薬が用いられています。従来の三環系抗うつ薬、四環系抗うつ薬に加えて、選 択的セロトニン再取込み阻害薬(SSRI)、選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取込み阻害薬(SNRI)も使われるようになり ました。有効率70%位ですが、1つの薬を十分な量と期間使っ て効かなくても、投薬変更や他の薬との併用で9割方よくなります。症状がよくなってからも、半年から1年間は服薬してもらいます。これはうつ病の再発や慢性化を防ぐためです。

(3) 精神療法

 笠原嘉氏の小精神療法が有名です。
  @うつ病は単なる怠けや気のゆるみではなく、治療の対象となる病気です。精神力だけでは治りません。きちんと治療を受けることが必要です。  
  A早い時期に休息を取る方が、回復しやすくなります。  
  B治癒には、短くて3ヶ月、平均6ヶ月はかかります。   
  C治療中は自殺しないと約束してもらいます。   
  D病状には一進一退があります。直線的に改善するのではなく、よくなったり悪くなったりを繰返し、全体としては回復へ向かいます。   
  E人生上の重大な問題(退職、離婚など)の決定は延期します。   
  F服薬の重要性と副作用を説明します。  
 
 その他に認知療法があります。
 治療の基本は以上ですが、これに加えて環境調整(職場や家庭での本人の負担を軽くする)や周囲の人達の理解と協力もうつ病からの回復には大切になってき ます。