富山県心の健康センター
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こころの健康ミニ講座
 
  う つ病(1)

 う つ病 は世界で4番目に多い病気(WHOの調査)です。一生に一度でもこの病気になる人は15%といわれています。しか し、うつの気分は誰でも経験したことがあるため、どこまでが単なる落ち込みで、どこからが病的なうつの状態なのか、わかりにくいようです。うつ病の場合、 強い抑うつ気分が1日中ほぼ毎日、一定期間続き、興味・喜びの喪失、身 体症状など他の症状も伴っていて、日常生活に支障を来しています。気分の落ち込みというより、精神も身体も含めて全生命エ ネルギーが低下している状態といえましょう。憂うつでどうしようもない(抑うつ気分)。何を しても楽しくない。これまで好きだったテレビ番組にも興味がなくなる。朝、新聞を開く気にもならない(興味・喜びの喪失)。 食欲不振、不眠(特に早朝覚醒、中途覚醒)、性的関心の低下、疲労感、頭痛、肩こり、めまい、動悸、便秘などの身体症状が 認められます。そのうち、平生何気なくできていたことも面倒になる。仕事や家事が手につかない。頭の働きが鈍くなった感じで考えがまとまらない。書類を読 んでも頭に入らず、仕事の山ができる。主婦では夕飯のおかずが決められないといった意欲低下、思考力低下も 出現します。何もする気がしないという無気力、その一方で何とかしなければという焦り、このままでは自分はダメになってしまうという不安、この三つの感情 が混ざり合って、うつ病の人の心は非常に不安定になっています。仕事や家事のできないダメ人間、無価値な人間と自分の能力を過小評価し、自信をなくしてい ます。自分の存在が家族や同僚に迷惑をかけていると自分を責め(自責感)、迷惑をかけるくらいなら、いっそ消えてなくなりたい、死んだ方がましだと思う (自殺念慮)。自殺率は一般の人の数十倍、治療しないと15%の方が自殺で亡くなるともいわれています。
  うつ病の症状は以上のようなも のですが、問題 は本人が自分の苦悩や症状を他の人に訴えない、自分ではどうにもならなくなっているのに助けを求めないという点です。そのため、本人も周囲も気づきにく く、受診率が低く(ある報告では2割程度)なっています。
  症状で思い当たることがある方は、早めに受診しま しょう。身近にうつ状態ではないかと思われる人がいたら、ぜひとも専門機関の相談や受診を勧めてください。


うつ病(1)