富山県心の健康センター
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こころの健康ミニ講座
   
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ドクター・ハート 「聞いたことはあるんだけど、どういうことなんだろう。」

「なんだかよく分からないなぁ。」

・・・そんなあなたのために、 こころの健康に関する専門用語をやさしく分かりやすく解説します。 
 今回は、認知症〜接し方を中心に〜につい てとりあげます。

  認知症2〜接し 方を中心に〜

 認知症 の方は、認知機能に障害はありますが、感情の働きは残っています。失敗が多くても、失敗自体を忘れている時は、そのことを注意しても、身に覚えのないこと で怒られているとしか感じられません。また、自尊心、羞恥心は失われていないので、失敗を認めたくないという気持ちが働き、自分を正当化したり、作り話 をしたりします。叱責や命令は、自尊心を傷つけるだけで、相手をますます混乱させ、症状の悪化、ひいては認知症そのものの進行につながります。本人の失敗 や怒りなどの陰性感情、問題行動のすべてに対して、否定せず、怒らず、叱らず、指示も命令もせず、黙って受け入れ、適切に対処するのが接し方の原則です。

(1) 一緒に忘れる

 言った その場で忘れていくので、接する方も一緒に忘れるようにします。過去のことは水に流して、また新たな気持ちで対応します。食べたばかりなのに「食べてな い」と言う場合、「食べたでしょ」ではなく「今、作っているから、もう少し待ってね」と言って、本人が食事のことを忘れて別のことに気持ちが向くのを待つ 方がよいでしょう。

(2) 一緒に探す

 物盗ら れ妄想については、本人の訴えを否定せず一緒になって探します。本人の味方になることで信頼関係を築いていきます。

(3) 情報は近くで、簡潔に伝える

 背後か ら声かけせず、前方からゆっくり近づき、1メートル以内で話しかける。情報は簡潔に、一度に一つのことだけ伝える。現在のことと混同しないよう、先のこと は伝えない。

(4) 認知症について正しく理解し、その上でそ の方を尊重した接し方をする

 同じ症 状、 行動でも、その意味するところは違うことがあります。認知症の方の言動は一見不可解ですが、その背景には本人なりの理由があるはずです。理由を考えること で、対処方法もわかり、働きかけによって問題行動が軽減することもあります。理由を考える際、本人の生育歴、生活歴、職歴、生きた時代背景が参考になりま す。その方のことをよく知ることが、その方を尊重する第一歩です。


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