食中毒を予防するために
 食中毒とは、ヒトが食品を摂取することによって引き起こされる比較的急性の胃腸炎症状を主徴とする健康障害の総称です。病因物質は、微生物(細菌、ウイルス、原虫類など)、自然毒、化学物質、寄生虫に大別されます。
細菌性食中毒 感染型
(細菌に感染することによって起こる)
・腸炎ビブリオ
・サルモネラ
・カンピロバクター
・病原大腸菌
・ウェルシュ菌など
毒素型
(細菌が食品中で作った毒素によって起こる)
・黄色ブドウ球菌
・ボツリヌス菌
・セレウス菌(嘔吐型)
ウイルス性食中毒   ・ノロウイルスなど
自然毒   ・動物性自然毒(フグ毒、貝毒など)
・植物性自然毒(毒きのこなど)
化学物質   ・酸敗油脂、有害金属など
原虫、寄生虫   ・クリプトスポリジウムなど
食中毒発生状況
 富山県の食中毒発生状況を見ると、原因としてノロウイルス、カンピロバクターが近年増加傾向にあります。
 
富山県における病因物質別食中毒発生件数
  平成12年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年
14 13 7 15 17 66
サルモネラ 2 3     1 6
カンピロバクター 1     3 3 7
腸炎ビブリオ 1 1   5 2 9
黄色ブドウ球菌 1 1   2   4
ウェルシュ菌   1 1 1   3
セレウス菌         2 2
腸管出血性大腸菌   3 1     4
その他の病原性大腸菌 3         3
ノロウイルス   3 2 1   4 10
植物性自然毒 2 1 3 4 3 13
動物性自然毒   1     2 3
不明 1   1     2

夏期に多発する腸炎ビブリオ食中毒対策 について

 

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