更新日:2021年3月23日

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環境保健

神通川流域カドミウム汚染地域住民健康調査等

環境省と富山県は、イタイイタイ病が多発した神通川流域に居住する住民の健康調査を毎年行っていますが、当所では、尿及び血液検査を行っており、検査結果は住民の健康管理に役立てられています。

また、患者認定申請及び要観察者管理検診に伴う検査も行っています。

検査項目

  • 尿検査(β2-ミクログロブリン等)
  • 血液検査(アルカリホスファターゼ、リン、カルシウム等)

イタイイタイ病とは

「イタイイタイ病」は過去にカドミウム汚染地域に長年居住し、腎臓の近位尿細管機能障害を起こし、骨粗鬆症を伴う骨軟化症が認められる病気です。患者さんが骨折や骨痛により「イタイイタイ」と叫ぶことからこの名前がつきました。

腎臓では、糸球体で血液をろ過し、1日約150Lの原尿が作られます(図1)。近位尿細管では、原尿から、水、糖、アミノ酸、ミネラル、低分子タンパク(β2-ミクログロブリン)などを血液中に再吸収します。長年、カドミウムに汚染された水や農作物を摂取していると、近位尿細管に障害を受け、ミネラル(カルシウム、リン等)やβ2-ミクログロブリンなどは再吸収されず、尿中に排泄されます(図2)。血液中のミネラル濃度を維持するため、骨からカルシウムやリンが補給され、骨粗鬆症を伴う骨軟化症に発展すると考えられています。

住民健康調査では、近位尿細管障害の指標となる尿中のβ2-ミクログロブリンや骨代謝の指標となる血液中のアルカリホスファターゼ、リン、カルシウムなどを測定しています。

図1.健康な腎臓の働き、図2.カドミウムによる障害を受けた腎臓

(PNG:196KB)

「イタイイタイ病」について詳しい情報を知りたい方は、富山県イタイイタイ病資料館ホームページへ

富山県イタイイタイ病資料館ホームページへ

衛生研究所研究企画部のページへ

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お問い合わせ

所属課室:厚生部衛生研究所 

〒939-0363 射水市中太閤山17-1

電話番号:0766-56-5506

ファックス番号:0766-56-7326

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