安全・安心情報
更新日:2021年2月24日
ここから本文です。
【委員】
議題について詳細な説明があったが、私は黒部市生地の海岸付近に住んでおり、近くに魚市場があるのでアニサキスに関心がある。これからしばらく刺身は食べられないという、怖い思いをしながら話を伺っていた。
【事務局】
刺身については、これだけアニサキスの食中毒事件が出ているため、店はしっかり注意して調理するようになってきた。大きなスーパーでは、アニサキス検査装置を導入するなどいろいろ対応を取るようになっている。最近気になるのは、自分で釣ってきた魚介類でアニサキス食中毒事件が出る場合もあることである。普及啓発が大事であると考えており、市町、関係機関と連携・協力しながら進めていきたい。
【委員】
先ほど報告のあった精神障害者の方の社会復帰、地域移行に非常に関心がある。新川地域自立支援協議会の精神部会でも皆さんが協力してすばらしい活動をしておられると日頃から思っている。今回の調査の中で、やはり精神病院に入院して10年以上の方、特に高齢の方の社会復帰は非常に難しい点があると思っている。ご自分の生家でも、
10年あるいは長くて20・30年の入院になると世代が変わっていてご自宅に帰れないという方も多く、地域移行、退院について非常に課題が多いと思っている。
そういう中で、障害福祉サービスを事業所でやっている観点からするとやはりご自宅には帰れないけれどもグループホーム等で生活していただくということも必要になると思う。特に我々障害福祉の分野で思うのは、地域でグループホームを作るということに関しては非常に抵抗があることである。そういう場合は市町村と連携し、事業者まかせではなくていろいろな形での連携のもとでグループホームを作っていくことが必要ではないか。グループホームの方の就労は、今は福祉人材の確保が困難なこともあってなかなかできないのが実態であり、そういう部分も含めて地域の方々の理解により積極的に進める必要があると思っている。
【事務局】
ご指摘のとおりであり、入院期間が長期になればなるほど家庭での受入が難しくなっている。地域包括ケアシステムという元々高齢者の概念を障害者にも拡充するということで、できるだけ住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けてもらうことが目標となっている。精神障害にも対応した地域包括ケアシステム、地域移行を勧める方は、基本的に病状が落ち着いていてそれなりの生活能力があり、本人の退院意思と家族の受入がある方であるが、家族の受入がなくてもグループホーム、施設、アパートなどを利用し、なおかつ、精神医療、福祉サービスを利用しながら地域で暮らし、もし病状が悪くなれば再入院という形の地域移行を目指していく。
当然、単に退院というだけではなく、住まい、あるいは福祉サービス、就労、生活支援をどうするかということがあり、継続的に関係機関が集まってケア会議を頻繁に繰り返しながら進めていく必要があり、ご指摘のとおり関係機関・団体の協力なしにはできないことである。特に今回の事業のポイントは、どういう方が地域移行できるか、精神科病院の方でリストアップしていただかなければ始まらない。今年度はモデルが始まったばかりであり、市町村が目標値をたてているが、企業、関係機関・団体とケア会議をして進めていく。
また、ご指摘があったとおり普及啓発が重要であると思っている。地域に帰ってくると偏見・誤解もあって、ずっと病院で入院しているほうがいいといわれる方も少なくない。どんな病気もそうだが、落ち着いている場合は地域で生活することが基本である。普及啓発できるよう関係機関・団体と連携していきたい。
【委員】
防災に関して、説明にあったように新川医療圏では防災拠点病院として黒部市民病院が活動している。近年、いろいろな地域で災害が発生している。日本医師会、県医師会でも防災訓練等をしっかりやっている。下新川医師会も地元として協力しなければいけないと考えている。黒部市の方で防災訓練をやっているので、我々も参加させてもらっている。今後下新川医師会と黒部市とで防災協定を結んで、これからも活動を続けていきたいと考えている。
【事務局】
各市町でも訓練を実施されているところであるが、厚生センターでも災害医療の訓練等もやっている。先般も、発災を想定した訓練ということで県内の各厚生センター、管内の市町にも参加していただいて図上訓練を開催した。それから保健福祉連絡会で特に中長期にわたる生活衛生に関する研修もやっている。また、実際に保健師を中心に県外への派遣もやっており、こういったものを地道に平素からやっていくことが大事だと考えている。災害が起きてからというよりも備えが大事であると考えている。今後とも関係機関・団体と連携を密にしていきたい。
お問い合わせ
関連情報
目的別情報
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください