あなたは大丈夫?「糖尿病」


糖尿病ってどんな病気?
 糖尿病は、糖の代謝異常により、慢性的に、血液中のブドウ糖の濃度が 高くなる(高血糖)状態で、その原因は、すい臓からのインスリンの産生不足、または作用の不足によるものです。
 生活習慣病のなかでも、高血圧と並ぶ代表的な病気です。

糖尿病には2タイプあります
  糖尿病には、1型、2型と2タイプあります。
 1型はすい臓からのインスリン欠乏が原因で、比較的若い年齢で急激に発症するのに対し、いわゆる「生活習慣病」にあたるのが2型で、糖尿病患者の大部分 がこのタイプです。

増 え続ける糖尿病
糖尿病患者数の推移
「糖尿病が 強く疑われる人」
…ヘモグロビンA1cの値が6.1%以上、または、質問表で「現在糖尿病の治療を受けている」と答えた人。

「糖尿病の可能性が否定できない人」
…ヘモグロビンA1cの値が5.6%以上、6.1%未満で上記以外の人。
(厚生労働省「国民健康・栄養調査の概要」より)

 糖尿病の患者数は、年々増加し続けています。
 糖尿病が強く疑われる人の数は、平成9年には約690万人だったものが、平成19年には約890万人にまで増加しており、また、糖尿病の可能性が否定で きない人の数も、平成9年には約680万人だったものが、平成19年には約1,320万人にまで増加しています。
 つまり、糖尿病かその予備群の者が、毎年約84万人のペースで増え続けている計算 になります。

 また、平成19年の調査では、40歳から74歳の中高年男性の32.9%、女性の26.3%が、糖尿病かその予備群であると推定されています。
 つまり、40歳以上は、約3〜4人に1人が、糖尿病がその予備群にあたると いえます。

糖 尿病の合併症
 糖尿病は、症状が何もないうちは、軽視されがちです。
 しかし、糖尿病の恐ろしさは、はじめのうちは特に気になる症状がでないことも多い分、自覚が足りないうちに進んでいるところにあります。
 知らないうちに、動脈硬化が進み、目、腎臓、神経に障害をきたします。これらは糖尿病の代表的な合併症で、3大合併症といわれています。合併症が起こってから、後悔しても、もう進んだ動 脈硬化は元には戻りません。

 目の合併症は網膜の血管を障害し、網膜に浮腫や出血を きたし、失明の恐れもあります。

 腎臓の合併症は、腎臓の血管を傷害し、腎機能を低下さ せ、透析の恐れもあります。
 現在、透析をしている人の3分の1程度が、糖尿病による腎不全です。

 神経の合併症は、神経の障害によるもので、痺れ、痛 み、知覚の障害、起立性低血圧、排尿障害、性機能障害などがあります。
 また、知覚の低下により、靴の中に石が入っていたりしても気付かなかったり、コタツの熱に鈍感になってやけどしたりして、足に傷ができやすく、さらに糖 尿病になると傷が治りにくいばかりか、感染を合併しやすくなるために、どんどん感染が広がり、壊疽を起こすことがあります。これが進行すれば、切断しなけ ればならなくなります。

 そのほか、動脈硬化を原因として、高血圧や心筋梗塞、脳梗塞の発症率も高くなります。
 糖尿病の人は免疫力が落ちて感染症にかかりやすくなります。(肺結核等呼吸器感染症、尿路感染症、皮膚感染症、手術後感染など。 )
 さらに、急激に血糖が上がったり、逆に血糖が低くなることで、意識障害を引き起こすこともあります。これらは命に関わる重要な合併症です。

糖 尿病の診断方法
 糖尿病は、血液中の糖の濃度を調べることで診断されます。
 いくつかの診断方法がありますが、基本的に、空腹時の血糖が110mg/dl以上、もしくは随時の血糖が200mg/dlであった方は、糖尿病(または 「予備群」)の可能性を考えて、一度医療機関を受診することをお勧めします。

糖 尿病の診断基準(参考)

@早朝空腹時血糖値≧126mg/dl,75gOGTT2時間値≧200mg/dl、随時血糖値≧200mg/dlのいずれか(静脈血漿値)が、別の日に 行っ た検査で2回以上確認できれば糖尿病と診断してよい
    ※これらの基準値を超えても,1回の検査だけの場合には糖尿病型と呼ぶ。

A糖尿病型を示し、かつ次のいずれかの条件がみたされた場合は、1回だけの検査でも糖尿病と診断できる。
  1.糖尿病の典型的症状(口渇,多飲,多尿,体重減少)の存在
  2.HbA1c≧6.5%
  3.確実な糖尿病網膜症の存在

(※早朝空腹時血糖が110mg/dl以上126mg/dl未満は、「耐糖能異常」(いわゆる「予備群」)の可能性あり)

こ んな生活習慣が糖尿病の誘因になります
◆いつも 満腹になるまで食べたり、油ものなど高エネルギーの食品を摂りすぎていませんか?
◆食事の時間が不規則で、栄養バランスも偏りがちではありませんか?
◆アルコール類を飲みすぎていませんか?
◆運動不足ではありませんか?
◆健康診断は受けていますか?検査結果に無頓着ではありませんか?

 このような生活習慣が糖尿病の誘引とな ります。あてはまるものはありませんか?

糖 尿病を早い段階でみつけるには 〜こんな症状は糖尿病 のサイン〜
 糖尿病だけに特有の症状というものはありま せ ん。
 しかし、高血糖による典型的な症状としては、

 ・喉が乾く、やたらに水を飲む
 ・尿の量が増え、回数も多くなる
 ・よくお腹がすき、沢山食べる
 ・体がだるく疲れやすい、食べているのに痩せる

 といった症状があげられます。
 このような症状が見られたら糖尿病を疑って受診を考えましょう。
 しかし、自覚がないこともあるので、診断はあくまで血糖検査です。
 検診をしっかり受けることが基本です。

日 常生活のポイント @自分の適正体重を知ろう
標準体重=身長(m)×身長(m)×22

 糖尿病のリスクのまず第一に挙げられるのは肥満です。
 自分の標準体重をご存知でしょうか。
 計算の仕方は、自分の身長をメートルに直したもの、つまり170センチなら1.7を2乗して、それに22をかけたものが、標準体重といえます。

 この他に、Body mass index(BMI・体格指数)という目安もあります。
BMI=体重÷身長(m)×身長(m)

 実際は体脂肪率なども影響するので、あくまでこれら は目安ですが、参考にされるとよいでしょう。

日 常生活のポイン ト A栄養バ ランスのとれた食事をしよう
 1食抜いたり、食事の間隔が長くなったりす ると、栄養のバランスは取りづらくなりますし、次の食事量が増え、急激に血糖値が上昇しがちで す。1日3食を規則正しく取るようにしましょう。
 また、1日の適正エネルギーの範囲内で、バランスよく取るよう心がけましょう。

 参考リンク:食事バランス ガイドについて

日 常生活のポイント B適度な運動の継続を
 糖尿病を予防する上で、食生活と並んで重要 なのが、運動習慣です。
 運動をすることは、インスリンの働きを高め、血糖値を下げるだけでなく、肥満やストレスの解消にも繋がります。生活が便利になり、体を動かす機会が少な くなった分、毎日意識して体を動かす習慣をつける必要があります。
 ただし、すでに糖尿病と診断されている人は、合併症の程度によっては、運動を制限しなければいけない場合もありますので、必ず主治医に相談することが必 要です。

日常生活のポイント C定期的に健康診断を受けよう
 定期的に健康診断をうけ、結果を継続してみ る ことで、自分の健康状態の変化がわかります。
 まだ異常値になっていなくても、だんだん異常値に近づいてくるようなら、日頃の生活を見直し、生活習慣を改善する等、心がけることが大切です。

 富山県では、糖 尿病アタックプラ ンを作成し、糖尿病対策に取り組んでいます。
 糖尿病について理解を深め、予防していきましょう。

関連リンク
メタボリッ クシンドロームに ついて(富山県新川厚生センターホームページ)
厚 生労働省「生活習慣病を知ろう」



お 問い合わせ先

新川厚生センター(本所) 保健予防課 0765-52-2647
新川厚生センター魚津支所 地域健康課 0765-24-0359


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