タバコについてのお話


5月31日は「世界禁煙デー」、5月31日〜6月6日は「禁煙週間」です。
 毎年5月31日は、世界禁煙デーで す。
 また、日本では、厚生労 働省(たばこと健康に関する情報ページ)が5月31日から6月6日までを「禁煙週間」と定めています。

@国内のタバコ市場
 国内のタバコの販売量は、平成21年度で2,339億本と発表されて い ま す。(社団法人日本たばこ協会資料)
 同年の喫煙人口は、男性1,840万人、女性655万人、計2,495万人と発表されているため(JT全国喫煙者率調査)、これにより、平均すると、喫 煙者1人当たり年 間9,374本吸っている計算になります。

A 日本の喫煙率
 下のグラフは、日本のタバコを吸う人の割合、いわゆる喫煙率です。
 男性の喫煙率は徐々に低下してきていますが、女性についてはほぼ横ばいの状況です。
成人喫煙率の推移
(JT全国喫煙者率調査より)

B 諸外国の喫煙率
 また、喫煙率を諸外国と比較すると、特に男性の喫煙率が高いことがわかり ます。

諸外国の喫煙率
(OECD Health Data 2007より)

C 中・高校生の喫煙率(毎日喫煙)
 未成年者のタバコは、「未成年者喫煙防止法」という法律で禁止されて い ます。
 しかし、下のグラフに示すように、中学から高校にかけて、喫煙率が上昇しているのが現状です。
 高校3年生では、男子の13%、女子の4.3%が、「毎日喫煙している」という調査結果が出ています。

未成年者の毎日喫煙率
(未成年者の喫煙および飲酒行動に関する全国調査2004より)

D 肺がんだけじゃない!タバコの害について
 タバコが身体に悪い、ということは、よく言われることですが、具体的 にはどのような悪影響があるかご存知でしょうか?
 よく知られている「肺がんになる危険が高くなる」ということ以外にも、下の表のように、喘息、高血圧、心筋梗塞、糖尿病、流産、早産・流産・・・・な ど、 さまざまな病気になる危険性が高まってしまいます。

 美容的にも、しわが増えます。
 タバコを吸う人に特有の顔つきを「スモーカーズ・フェイス」といいます。また、年齢に比較して、しわが多く、肌トラブル(しみ、吹き出物等)が多くなり ます。
 1本のタバコを吸うと、ビタミンCの一日の必要量(100mg)の約半分(25〜50mg)程度が使われてしまいます。
 体内に貯蔵されているビタミンCは約1,500mg程度と言われているため、1日20本吸う人だと、500〜1000mgものビタミンCがそこから失わ れてしまうことになるのです。

 いくら、食事に配慮したり、果物摂取を心がけたりしても、皮膚細胞の老化に追いつかなくなってしまいます。
 喫煙は、美肌の大敵でもあるのです。


 タバコによってリスクが高まる疾患
分 野
具 体的な疾患名
呼 吸器疾患
 肺が ん、咽頭がん、食道がん
循 環器疾患
 喘息、 気管支炎、肺気腫
消 化器疾患
 高血 圧、心筋梗塞、末梢循環不全
代 謝疾患
 糖尿 病、骨粗しょう症
神 経疾患
 聴力障 害、脳萎縮
精 神疾患
 ニコチ ン依存症
産 婦人科疾患
 流産、 早産、周産期死亡、先天奇形
歯 科疾患
 歯周 炎、口内炎、口臭
免 疫・抵抗力
 アレル ギー疾患、傷が治りにくい
ス ポーツ
 運動能 力低下
美 容
 しわが 増える

E 「自己責任で吸っているのだからいいじゃないか!」は間違いです
 「タバコが身体に悪いのはよく分かっている。でも、自分の責任で吸っ ているのだから、文句はないだろう。」
 このような考え方の人もいらっしゃるかもしれません。

 しかし、この考え方は間違いなのです。
 タバコは、自分だけが害を受ける わけではなく、周囲も同じ被害を受けるのです。
 むしろ直接吸う煙よりも、タバコの先から出て周囲に広がる煙のほうが、タール、ニコチン、一酸化炭素といった有害物質が多く含まれているのです。

 夫の喫煙によって、妻が肺がんになるリスクが数倍増加するというデータが世界中で報告されており、これはすでに有名な事実となっています。
 子供への影響も大きく、アメリカでは、呼吸器の病気(肺炎、気管支炎、気管支喘息など)で亡くなった子供のうち、毎年約300人が、タバコの影響を受け ているといわれています。
 2003年、「健康増進法」によって、タバコを吸っていない人が他人のタバコの煙 を吸わされてしまう、「受動喫煙」を防止するための必要な措置を講ずるよ う定められました。

 最近、交通機関や公共の施設など、様々なところで、タバコが吸えなくなってきているのは、この法律にある「受動喫煙」を防止する目的があるのです。

F「軽いタバコだから大丈夫」は間違いです!
 「軽いタバコ」なら大丈夫だろう、という考えも、実は誤解です。

 タバコには、いわゆる「低タール、低ニコチン」といった銘柄がいくつかありますが、特別な葉を使用しているわけでもなく、フィルターの材質を変え、葉を 巻 く紙に小さな横穴をあけて、一緒に吸い込んだ空気により煙が薄くなるようになっています。
 軽いタバコに変えても、深く吸い込んだり、フィルターをかんだり、何度も口をつけたり、数を増やしたりしてしまうので、取り入れるニコチン、タールの量 は全く減少せず、逆に深く吸ってしまうため、一酸化炭素などの有毒物質を多く摂ってしまう原因になります。

 アメリカ国立がん研究所は平成13年、「軽いタバコに替えても健康被害は減らない」との調査結果を発表しています。
 軽いタバコに替えても、喫煙者のニコチンへの依存度には変化なく、むし ろ、これまでと同量のニコチンやタールを摂取しようと、より深く煙を吸い込んだり、 本数を増やしたりする傾向にあるとされています。


 2006年から、一部の医療機関では、一定の条件を満たした場合に、禁煙補助剤を使用した禁煙治療に健康保険が適用されるようになりました。
 (富山県内の 禁煙治療に保険が 使える医療機関はこちら
 禁煙をサポートをする「禁煙外来」を設けている医療機関も増えてきていますので、お近くの医療機関へお問い合わせください。

 この機会に、ぜひ禁煙に取り組んでいきましょう!



お 問い合わせ先

新川厚生センター(本所) 保健予防課 0765-52-2647
新川厚生センター魚津支所 地域健康課 0765-24-0359


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