骨そしょう症について
〜骨そしょう症を予防して、いつまでも「キトキト」生活を!〜



日本人の平均寿命
 現在私たちは、人生80年の長寿時代を迎えています。日本人の寿命は 年々伸び続け、昭和30年には男性63.6歳、女性67.7歳であったものが、平成19年には男性79.2歳、女性が85.9歳となっています。
 約50年間で、男性は約16歳、女性は約18歳も寿命が延びていることになります。今後、人口の高齢化はさらに進展すると予想されています。

 一方で、介護が必要な高齢者(要支援〜要介護5までの合計)も年々増加しており、全国では約432万人、富山県では、43,641人の方が認定されてい ます。(平成18年3月末時点)

介 護が必要となった主な原因第5位が「骨折・転倒」
 グラフに示しますように、介護が必要となった主な原因の第5位が「骨 折・転倒」となっています。
 そして、この骨折の原因として、骨粗しょう症が挙げられます。
 骨そしょう症を予防することは、高齢になってからの要介護状態を防ぐ重要な鍵の一つです。
介護が必要となった主な原因
(H19国民生活基礎調査より)

骨 そしょう症とはどんな病気?
 骨そしょう症とはどのような病気なのでしょう。

 正常な骨にはカルシウムが詰まっています。カルシウムは、からだの細胞の働きを正常に保つために必要なもので、生物が生きていくうえで欠かすことができ ません。そのため、血液中のカルシウムは人間の場合、生涯を通して、一定の濃度に正確に保たれています。

 しかし、日常の食生活で体へのカルシウムの取り込みが減ったり、吸収が悪くなってくると、骨を破壊して、骨からカルシウムを取り出し、血液に供給しま す。その結果、骨のカルシウムが減って骨の中に空洞ができ、もろく、折れやすなります。
 骨そしょう症とは、このような状態をいいます。まるで、スが入った大根のように骨の中身がスカスカになってしまいます。

骨 そしょう症は、老化とともに、誰にでも起こりうる
 骨量(骨のカルシウム量)は、からだの成長とともに増え、20歳代で 最大骨量になってからは、徐々に目減りします。
 若いときには、先ほどお話しましたように、カルシウム濃度を保つためにいったん骨が壊されたとしても、それに対応して骨を作ろうとする能力も高いため、 骨量は保たれているのですが、老化現象により、骨を作る能力が年齢とともに次第に低下してしまうのです。
 特に女性は、骨をつくる方向に作用する女性ホルモンの分泌が閉経後は少なくなるため、閉経後、骨量は急激に減少してしまいます。
 現在、65歳を過ぎた女性の約半数が骨そしょう症であるといわれています。
 また、生活習慣も関係します。これについては「予防のポイント」のところで詳しくご説明します。

骨 そしょう症による症状
身長低下・背が丸くなる・腰背痛 骨そ しょう症で骨が折れやすくなるといっても、体中どの部分の骨も一様にもろくなるわけではありません。
 骨の中でも、背骨や腰骨に症状が出やすくなります。

 骨そしょう症では、「背中や腰が痛む」「背骨や腰が丸くなる」「身長が低くなる」といった3つの症状が出ます。これらは、椎骨(背骨)の圧迫骨折による 症状です。

 また、ちょっとしたつまづきや転倒で骨折しやすくなってしまうのも特徴です。
 骨そしょう症によって骨折しやすい部位は、背骨、足の付け根、手首の骨です。

予 防のポイント
 骨粗しょう症の予防のポイントとしては栄養、運動、生活習慣の3つが あります。

@栄養
 まずカルシウムの摂取量が重要です。
 カルシウム摂取量と骨量は比例するといわれています。ですから、カルシウムを骨にできるだけ多く蓄えるひとつの方法として、若いときにカルシウムをたく さんとることが大切であるといえます。
 一方でカルシウムは体に吸収されにくい栄養素でもあり、もっとも吸収率の高い牛乳でも50%です。そのため、吸収を高めるビタミンDをとることも大切で す。
 また、カルシウムはほかの食べ物との食べあわせが体内への吸収率に影響します。ビタミンDのほかに、たんぱく質も、骨をつくる材料のため、これが豊富な 肉や魚、牛乳、卵、大豆などを一緒にとることによって、吸収率が高まります。

   とっているつもり!?実は足りないカルシウム
 平成22年に実施した県民健康栄養調査(富山県)によると、習慣的にカルシウムの摂取量が不足していると推定される人の割合 は、50歳以上では6割程度もおられます。

表

 また、リンやマグネシウムも骨や歯の形成に重要な働きをします。しかし、リンに関しては、現代の食生活では不足することはありません。リンをとり過ぎる とカルシウムの吸収を悪くしてしまうことがあるので加工食品やスナック菓子等のとり過ぎに要注意です。
 マグネシウムに関しては、不足しがちな人が多いので、積極的にとりましょう。マグネシウムは、ゴマ等の種実類や海藻類、豆類に多く含まれています。 

A運動
 カルシウムは、適度な運動により骨に負担をかけてやることで、骨への定着がよくなります。逆に、負担をかけないと、カルシウムが骨から溶け出してしまう ことになります。
 特別なスポーツをする必要はありません。散歩程度の運動や、日常生活の中でこまめに体を動かす程度で十分です。

B生活習慣
 食事で体に入ったビタミンDは、日光のなかの紫外線で活性化します。適度な日光浴は骨のために必要なことなのです。
 また、タバコに含まれるニコチンはカルシウムの吸収を悪くしてしまいますし、食事を極端に減らすダイエットは、栄養不足、特にカルシウム不足の原因にな り、骨をもろくしてしまいます。

 先ほどお話しましたように、加齢とともにカルシウムの吸収率は衰えますが、最近の研究では、中高年でも、カルシウムをとると骨量が増やせるという報告が あります。
 今からでも遅くはありませんので、この3つを心がけることで骨を強くしていきましょう。

カ ルシウムを多く含む主な食品
 こちらに示す物が、カルシウムを多く含む主な食品です。
 乳製品はカルシウムを多く含み、吸収率も高いので、毎日の食生活に取り入れたいものです。
 また、乳製品が苦手な人は、大豆製品や緑黄色野菜、小魚などをうまく利用して、カルシウムをとりましょう。

 また、高齢になると、カルシウムを吸収しにくくなります。若いとき以上に、カルシウムを多く取るように心がけましょう。


図


転 倒予防の環境づくりチェックポイント
 ここに、転倒予防の環境づくりのためのチェックポイントを示します。
 これらに気をつけて、転倒による骨折を未然に防ぎましょう。

・室内は いつも整理整頓
・電気のコードに注意
・新聞などを広げっぱなしにしておかない
・照明を明るくする
・スリッパはさけ、できれば素足で
・階段に手すりをつける、カーペットをしく
・浴室・浴槽に滑り止めマットをしく
・荷物は両手があくようにリュックなどを使う
・靴は靴底がすべりにくく加工されたものを
・ベッドに転倒防止の手すりをつける

骨そしょう症を予防して、いつまでも「キトキト」生活を!
 県では、高齢者が元気にくらしていくため、ホームページや電話など で、様々なアドバイスをしています。
 骨そしょう症を防いで、いつまでも「キトキト」な元気生活を送りましょう。

関連リンク
 健 康アクションとやま(富山県健康課)・・・高齢期の健康生活のアドバイスをしています
 富山県衛生 研究所「骨そしょう症やその他の生活習慣病予防の調査研究」



お問い合わせ先

新川厚生センター(本所) 保健予防課 0765-52-2647
新川厚生センター魚津支所 地域健康課 0765-24-0359


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