自殺の現状と防止
〜あなたの「心」元気ですか?〜



 毎年9月10日は世界自殺予防デーです。今回は、自殺の現状とその防 止についてお話します。

自殺者・自殺死亡率の推移
 日本におけるの自殺死亡者数は、1965年(昭和40年)には14,444人(人口10万対死亡率14.7)でしたが、時代とともに自殺者数が増加し、平成10年には31,755人(人口10万対死亡率25.3)と初めて3万人を超え、それ以降も3万人前後で推移しています。

自殺死亡率の推移

 上のグラフは、富山県及び全国における自殺死亡率の推移です。(人口10万人あたりの自殺死亡者の数)
 富山県の自殺率は、全国平均よりも常に高くなっており、平成21年は全国ワースト 第13位となっています。
 実数でみると、富山県での自殺による死亡者数は、平成15年に過去最高の356人となり、平成21年には293名の方が自殺で亡くなっています。

交通事故死者よりも多い自殺者数
 富山県で平成21年に交通事故で死亡した人の数は59人、自殺で死亡 した人の数は293人となっています。
 つまり、交通事故による死亡の5倍近くの方が、自殺で亡くなっていると いうことになります。

自殺死亡者数と交通事故死者数の比較(富山県)
 
自 殺の原 因・動機は・・・
原因・動機別自殺者数の推移
 上のグラフは、警察庁が集計した、自殺の原因・動機別自殺者数の推移です。
 これによると、健康問題が最も多く(平成21年では186人)、次いで経済・生活問題(98人)、家庭問題 (34人)の順番でした。

自殺者にみられた共通点とは?
 自殺は、個人の自由な意志や選択の結果と思われがちですが、いくつか の要因が複雑にからみ合い、精神的な悩みや不調を抱えて長い間迷った末になされる、いわば「追い込まれた末の死」であることが少なくありません。
 冷静な判断が出来ない状態(うつ状態)となり、思考や行動の幅がせばまり、「死ぬしかない」「死ねば楽になれる」というような考えにとらわれてしまうた めに起こることもあります。
 自殺の背景として、自殺企図者の75%の人に精神疾患があり、その半数がうつ病と 言われています。また一方、うつ病にかかっている人の75%程度の人は、病状で悩んでいても病気であると気づかなかったり、医療機関を受診 しづらかったりして、医療を受けていないという現状にあります。うつ病を早期に発見 して適切な治療や支援を行うことが自殺予防につながります。

「うつ病」で見られやすい症状〜こんなサインに気をつけましょう〜

自 分で感じるサイン
◎悲しい、憂うつな気分、沈んだ気分
◎何事にも興味がわかず、楽しくない
◎疲れやすく、元気がない(だるい)
◎気力、意欲、集中力の低下を自覚する(おっくう)
◎寝つきが悪くて、朝早く目が覚める
◎食欲がなくなる
◎人に会いたくなくなる
◎夕方より朝方の方が気分、体調が悪い
◎心配ごとが頭から離れず、考えが堂々巡りする
周 りの人が気付くサイン
◎以前と比べて表情が暗く、元気がない
◎体調不良や倦怠感の訴えが多くなる
◎仕事や家事の能率が低下、ミスが増える
◎周囲との交流を避けるようになる
◎遅刻、早退、欠勤(欠席)が増加する
◎趣味やスポーツ、外出をしなくなる
◎飲酒量が増える

 「うつ病」は誰でもかかる病気です。
 また、早期発見、早期治療と休養により回復できます。一人で頑張ろうとせずに専門 家に相談しましょう。

あ なたや私にできることがあります
 自殺を考えている人は、悩みを抱えながらもサインを発しています。
 サインに気づいたら、医療機関や専門窓口に相談しましょう。

 また、悩みがあったら抱え込まず、気軽に相談できるような環境づくりが大切です。
 日頃からあいさつや声かけをするなど、話しやすい関係作りを心がけましょう。 

こころの健康を保つには
 うつなどの精神的なダメージから自分を守り、こころの健康を保つに は、次のことに気をつけましょう。


◆ストレスを溜め込まないようにしましょう。
 毎日の小さな苛立ちに対して、スポーツ、レジャー、趣味などの、ストレス解消法が有効です。

◆うつかと思ったら早めに相談しましょう。
 うつ病の人の多くが、病気であることに気づかなかったりして、医療機関を受診していません。
 悪化しないうちに、早めに相談をすることが必要です。

◆地域でやっている行事などに参加してみましょう。
 これは、「周囲とのつながりを感じられる」という意味で、とても効果があるものです。
 特に、1人で家にこもりがちな高齢者の方には有効ですし、脳を活性化して、認知症の予防にもなります。

相談機関
 悩みや不安などで、生きる力を失いかけているとき、大切なのは誰かに 話すことです。つながろう、心と心。
 様々な相談窓口があります。1人で悩まないで相談してみましょう。

◆医療機関
 心療内科・精神科のある病院
 かかりつけ医

◆行政機関
 富山県こころの健康セン ター
 新川厚生センター(本所 0765-52-2647、支所 0765-24-0359)
 市町の保健センター(県 内の主な保健施設一覧

あなたの「心」、元気ですか?
 毎年9月10日は世界自殺予防デーです。
 自殺は本人だけでなく、遺された遺族や周囲の方に大きな悲しみや心理的社会的影響を与えます。
 今一度、自分や、自分の周囲の人たちの心が元気かどうか、振り返ってみましょう。

関連リンク
 う つ安心とやま
 自殺対策WEBサイト タッチハート(富山県健康課)new!
 富 山県健康課ホームページ(自殺対策関連情報)



お 問い合わせ先

新川厚生センター(本所) 保健予防課 0765-52-2647
新川厚生センター魚津支所 地域健康課 0765-24-0359


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